一人反省会/ぐるぐる思考が止まらない方へ
人と会話をした後に急激に不安になり「あの返答でよかっただろうか」
「変だと思われていないだろうか」
「嫌われていたらどうしよう」
と、一人反省会をする方は多い。
一人反省会/ぐるぐる思考のことを心理学では「反すう」と呼ぶ。
反すうは「心配」と区別をつけるのが難しく、とてもよく似た存在である。
「地震が起きたらどうしよう」と未来の心配をすることと
「地震が起きて家が無くなってしまったらどうしよう…」と繰り返し「反すう」することと
どんな違いがあるのか。
まず、「心配」というのは安全に生き延びるために大切なことであり、
周囲でネガティブな出来事があれば自分の身に置き換えて考えるのも自然なことである。
もし、「地震が起きたときの非常食を準備しておこう」とか
「家族がバラバラの時の集合場所や連絡手段を確認しておこう」という
何かしらの【行動】に繋がっていれば、
それはとても役に立つことと言える。
しかし、何度も同じ思考を繰り返し、行動は実際には起こさない
という状態が長く続くことで「反すう」になっていく。
行動をしないわけだから、事態は変わらない。
しかも、未来は不確定なものであるから、答えも返ってこない。
するとまた不安なる。
その不安を解消するために「反すう」をする。
この繰り返しが定着すると、自分の意志ではなかなか抜け出せなくなる。
周囲に相談しても「考えすぎ」「心配しすぎ」と言われて終わる。
すると表面化させることもなく
延々と頭の中にあらゆる心配事がぐるぐる巡る。
反すうが長期間続くと、鬱的な気分に陥りやすくなるし
実際に「反すうが多い人はうつ病になりやすい」というデータもある。
反すうというのは思ったよりもエネルギーを使うので
「これをやってみよう」という意欲も枯渇していきやすい。
では、一人反省会やぐるぐる思考を止めるにはどうしたらよいのか?
一つは、認知行動療法という治療法を用いて
思考と行動のバランスを整えていくことだ。
人の捉え方、記憶の仕方というのは誰しも偏りがある。
「嫌われたんじゃないか」というのは独自の捉え方であり
事実とは異なるかもしれない。
そんなことを延々と考え続ける理由が過去にある場合は
トラウマ治療やイメージ療法などを用いてしがらみをほどいていく。
過去に根拠すらない場合は、一歩ずつ前に進む。
進み、振り返り、フェードバックを受ける。
これの繰り返しにより
歯列を矯正するときのように認知の歪みを修正していく。
これまでカウンセリングをした方の中では
「視野が狭い」という理由で反すうが起きていた。
視野が狭いというのは、何かを妥当に判断するためのデータが単に少ないことや
発達障害の特性が関わっていることもある。
どちらにせよ、身体、脳、心を「安心感のある場所で」癒したり、鍛えていくことに変わりはない。
一人反省会、ぐるぐる思考が止まらない方は
一人でなんとかしようとせず、気軽に相談してください。
2026年06月16日 12:32
