不登校支援について/毎日のメール支援
これまで、不登校支援についてはほとんど言及してきませんでした。理由は、不登校支援がとても難しいものであること、登校させることを目標にしてしまうと結果が出ずらいこと
発達障害が関わっているケースが多い事。
また、愛着障害の支援を行う必要があるのに、家族全員の協力が得ずらい場合が多いです。
【不登校】という現象は氷山の一角にしか過ぎず、根元には愛着の問題が複雑に絡み合っており
根本から立て直さなければ、仮に登校できたとしても再度不登校になるリスクが高いです。
成人のお客様に対しては、私がキーパーソンとなり支援を行いますが
不登校児のキーパーソンには親御さんが適任です。
なぜなら、私は毎日一緒にいれるわけではないので、一緒に活動して気持ちを共有する機会が少なすぎるからです。
愛着の支援はとても難しく、根気が必要です。
不登校で家で暴言を吐いたり物を破壊したりする我が子に、諦めずに支援を続けるには
支援する側である大人も支えがないと、支援を継続することがさらに困難になります。
不登校相談に来る方の多くが「子育てはほぼ私一人でやっています」「夫は他人事で頼りになりません」というお母さんです。
また、お母さんに自身に愛着障害、発達障害特性があるケース、夫が発達障害(未診断なのであくまでも可能性)であるケースも非常に多いです。
更に、母方の祖父母、同居している父方の祖父母が不適切な関わりを不登校児に行っており
追い打ちをかけている場合もあります。
このように「八方ふさがり」の状態で相談に来る方がとても多いのです。
不登校児も相当に苦悩しているわけですが、それを支援する側の親御さんもかなりの心労があります。
今回、「不登校メールサポート」を立ち上げたきっかけも、家族の関わり方や意識全てを変えていかないとならない相談があったからです。
家の中には温もりがなく、不登校のお子さんは希死念慮と空虚感で満たされていました。
当初は、親御さんからの協力を得ること、支援内容について理解してもらうことが難しかったため、
私がお子さんのキーパーソンになろうと支援を開始しました。
しかし、ルームの中での短時間、限られた空間では限界がありました。
お子さんと同じ経験を共有するという機会すら作ることが出来ず、別の専門機関へ紹介して支援を繋ごうかと悩みました。
それでも、親御さんは私を信頼し、上道にお願いしたいと言って下さったことから、
新たな挑戦をすることに決めました。
お子さんのキーパーソンとなる親御さん(主に母親)。
支援をする親御のキーパーソンは私が担います。
毎日のメールで励ましながら、お子さんと親御さんの信頼関係を一から築けるように支援する。
荒地と化した親子関係という土地をならし、レンガをひとつひとつ積み上げるように家を建てるのです。
いつ登校出来るのか
いつ乗り越えられるのか
当初は私にも分かりませんでした。
しかし、お子さんのキーパーソンである母親が劇的に変わり、必死に、諦めずに根気よくお子さんに関わり続けたことで、お子さんも劇的に変わっていきました。
子どもにとって、母親はやはり大きな存在なのだと実感すると共に、愛着という名の絆があれば人間は強くなれるし、自分の力を発揮することが出来るのだ、と【人間の可能性】に感動しました。
何度も親御さんに会い、やり取りをする中で親御さんの意識が変わっていったことにも驚きましたし、諦めずにお話し続けてよかった、と思いました。
私自身「不登校のメールサポート」を始めたばかりなので実績に乏しく、どのくらいでよくなるのかと具体的にお伝えすることが出来ません。
上記のケースでは、メール支援を始めてから2か月ほどで大きな変化がありましたが、これは家族の意識が変わり、一丸となって支援をして頂いた結果です。
不登校支援は家族の絆を再認識するチャンスです。でも、道のりは厳しく、どのくらいかかるのかも分かりません。
私が始めた不登校支援は新たな取り組みであるため「このくらいで結果が出る」という明言は出来ませんが
なるべく費用を抑えられるように、予算や家族の生活スタイルを考慮しながら相談に応じますので、
親御さんが抱える様々な不安について、一度カウンセリングでお話頂ければと思います。
また、不登校についての相談はこのサービスの限りではなく、親御さんの不定期のカウンセリングでの相談、
親御さんのタイミングでのメールサポートという方法もあります。
効果が出るのにかなり時間がかかるかもしれませんが、費用は最低限に抑えられると思います。
繰り返しになりますが、親御さんは何度も心折れそうになるほど不登校支援は過酷です。
それでも、子どもを助けてあげたいという一心で相談に来るギリギリの精神状態の親御さんを、私は最大限支えたいと思っています。
2025年05月29日 14:22