杜の都カウンセリング&セラピィ 紅葉(もみじ)|仙台の心理カウンセリング|アダルトチルドレン、不安障害、強迫性障害、夫婦修復など

仙台の心理カウンセリング【紅葉】は、根本的な性格修正・認知修正を重視し、アダルトチルドレンのカウンセリングに特化しています。

こじれた恋愛を繰り返す背景

こじれた恋愛ばかりしてしまう。
必ず同じようなパターンで壊してしまう。
別れた後に生活もままならないほど落ち込み、自傷行為を繰り返す。
相手は自分を拒絶しているのに連絡を何度も送ったり、会いに行ってしまう。


このような相談は女性からお受けすることが多いのですが、その背景には発達特性と愛着の問題が絡んでいることがあります。

上記のような相手への執着や自傷行為がある場合、BPD(境界性パーソナリティー障害)や双極性障害と診断される場合もありますが
その背景にASDがあると診断されている方は少ないです。

診断は、医学的な基準に基づいて「症状」に対してつけられます。

基準を満たしていれば診断がつく。逆に、症状が消えて基準を満たさなくなれば診断名は外れます。

例えば、発熱で病院を受診した場合、発熱を抑える薬だけ処方されるわけではなく、
考えられる原因に対しての治療が行われます。

ウイルス性だから抗生剤は効かないので、この薬。
今回は菌が原因なので抗生剤。
原因を特定するために内臓の検査が必要であれば原因を特定し、適切な治療がなされます。

しかし、精神疾患に関しては原因に対しての正確な診断が難しいために
とりあえず症状に対してのみの治療が多いのが現状です。

「鬱」と一言で言っても、過剰適応(働きすぎ)で脳に炎症が起きている方もいれば
甘やかされて育ち自己高揚感(自分はすごいんだ)という勘違いが元で挫折。不適応(弱さ)が原因の「自称鬱」もいます。
難しいのは、発達障害が原因で対人関係、意思疎通がうまくいかず不適応、それをカバーするために残業や持ち帰り残業をして過剰適応になり、結果的にオーバーヒート(燃え尽き)が鬱状態となって現れる方もいます。

上記の3パターンだけでも、対処法を変えなければ根本的な解決にはならないのです。

「薬を飲んで、しばらく休んでください」と言って、効果があるのは1番目に挙げた「過剰適応」の急性期です。
不適応の自称鬱の人に「休んでください」と言っても何も解決しません。
発達特性の方に対しても同様で、ただ休んでも、闇雲に頑張らせてもダメ。

基本的には、全てのパターンを適切に「活動」させる方向に持っていかなければ鬱状態はなかなか改善されません。

話を「こじれた恋愛」に戻しましょう。

恋愛に関しても、「それは相手が悪いから忘れなよ」「別れて正解だったんだよ」「もう嫌われてるなら、連絡しないほうがいいよ」とアドバイスしても、
発達特性+愛着障害が背景にある場合はほとんど響きません。
むしろ、執着が悪化することすらあります。

批判を恐れずに書くと、こじれた恋愛をする方の多くがASD特性を持っている、と私は考えています。
ただ、これは対処法を明確にするためにASDという名称を使っているだけで、ASDの人がみんなおかしな恋愛をしていると言いたいわけではありません。

ASDの代表的な特性は「こだわり」です。

こだわり、と聞くと「この道順じゃなきゃだめ」「この洋服じゃなきゃだめ」といった類の「こだわり」をイメージされる方もおられると思いますが、
これらの物理的こだわりを生み出しているのは「認知的こだわり」です。

「これはこうしなければ失敗する」
「これはこうしなければ悪いことが起きる」
「ここがダメだったということはもう終わりだ」
「これはこうだ」
「人生とはこうあるべきだ」

といったものが「認知的こだわり」です。

信念、価値観のようなものです。

ASDの方はこの「こだわり」が少し独特な方が多く、しかも頑固、と考えてみてください。

そして、こだわりの根底にあるのは「不安」です。

予測不可能性に対しての耐性が弱く、いつも予測可能にしておきたい。
臨機応変が苦手。変更すること、土壇場に弱いのでその状況を避ける。
すると、耐性がつかない。だからまた回避する。このような悪循環に陥っている方は少なくありません。

もうひとつ、ASDの特性として「視点の入れ替えが苦手」というものがあります。
これは共感性にも直結する能力です。

「相手が自分を嫌だと言っているけど、自分は好きだからどこまでも追いかける」これを完全に「善いこと」と考え疑わない。
このような状態の方に「愛する、とは、どのような定義かわかりますか?」と訊ねたことがあります。

その方は「相手が自分を嫌いだろうが、好きだろうが、相手の感情に関係なく好きでい続けること。」とお答えになりました。
これを、一途な無償の愛だ、と信じて疑わないという感じでした。

好きでいるという感情は自由です。
しかし、相手にとって自分は「嫌悪の対象」になってしまっているのに、接近しようとする。
これのおかしさに気づく事が出来ない。相手の感情から行動を学ぶことが出来ない。アップデートできない。
これが、発達特性のある方が「幼い」「子供っぽい」と言われる所以です。

いくら悲しくて悔しくても、自分が愛する人が自分を嫌っているとしたら受け止めなければならないのです。
納得できなくても、飲み下していかなければならないことです。

ここを乗り越えられるかどうかで、その人の未来の恋愛スタイルは大きく変わっていきます。

実際、カウンセリングと訓練を乗り越えて幸せを掴んだ方を見ています。

「対話する」という経験を積み重ね、「人と対等に付き合っていくってこういうことなんだ」「安心感ってこういうことなんだ」と知っていきます。
このような経験をしたクライアントさんは「あの時先生が言っていた意味がようやくわかった」と言います。

知識と行動と経験が、自信を生み、実績を作り、自身に価値が生まれる。
自身に価値を感じている方は、相手の価値も正確に感じることが出来るようになります。

これまでこじれた恋愛しかしたことがない。相手に執着し続けることをやめたい。
失恋する度に死にたくなり動けなくなるのを治したい。

そんな方は、正しい努力の仕方を知らないだけです。
個人差はありますが、変わりたいと望む方は治ります。

こじれた恋愛サイクルから抜け出したい方は、気軽にご相談くださいね。
2026年10月14日 23:41