人は進歩する喜びがあれば生きていける
とても苦しい状況下にいて「逃げ出したい」「死んで終わりにしたい」と思ったことは誰しも一度はあると思う。
しかし、恵まれていたとしても「死にたい」「生きていくのが嫌だ」と感じる人がいる。
それは「自分に価値を感じられない」時である。
昨今「生まれながらに誰しも平等で、生きているだけで価値がある」というふわふわした、聞こえのよいキャッチフレーズが聞かれるが、私はそうは思わない。
価値は作るものだ。
「ここにいてもいい」「生きていてもいい」という感覚や居場所は自ら作るものであり、勝手に与えられるものではない。
自分に価値を感じられる実績と根拠がなければ、「そのままでいいよ」という言葉は実体が無くどこか空虚さすら感じられる。
自分に価値を感じられなくて死にたいと思っている人に「そのままでいいよ」ということは、
あなたはこれ以上進歩する必要がないと言っているようなものだ。
進歩する可能性を否定している同然である。
人は、自身の進歩のため、他人の進歩のために行動をして、達成した時に喜びを感じる生き物だ。
その喜びこそが自身の価値を感じる源であり、さらなる進歩を促す。
「自分には力がある」という自信は、生きる希望になる。
私の所へ相談に来るクライアントさんたちは、何らかの理由で進歩を阻害されて来た人たちか
進歩の意味ややり方を知らないで生きてきた人たちであることが多い。
力はあるのに、進歩出来ない。
エネルギーの発散が出来ないから抑圧的になり、鬱々とする。
自信が育たないから、行動しない。
行動しないから余計に自信が無くなり、逃げたくなる。
死にたくなる。
この場合の「死にたい」は、死への希求ではなくて、逃げたい、放棄したい、という意味だ。
そもそも、進歩したときの快感を味わったことがほとんどないから「自分は進歩出来る」と気づいてすらいない人たちばかりだ。
カウンセリングは心の傷を癒すもの、という目的に限定してしまうと、進歩は起きない。
私は、傷を手当てすることと、進歩させること、両方を目標にカウンセリングを行っている。
クライアントさんにとって耳の痛いことを伝えることも多々ある。
出来ていないことを「出来てるよ」と嘘をつくことはないし、出来てないものは出来てないと伝える。
進歩とは、今まで出来なかったことが出来るようになること。
今まで耐えられなかったことに耐えられるようになり強くなることを指す。
自力で進歩出来ないのなら、あなたは進歩出来るし、進歩する必要があると私が伝える。
クライアントさんたちが自分に価値がないと落ち込んでいたとして
「そのままでいいよ」という幻想を見せて力を育てないというのは、その人に関わる上で無責任だ。
ここまでもがいて生きてきたこと、必死に身につけてきた方法を肯定し、
過去にえぐられた傷は必要であれば癒した上で、その人が行きたい方向に行けるように力を育てること。
「自分には力がある」と思えることで、
状況が変わっても「自分なら乗り越えられるはずだ」という自信がつき
自分は進歩できるという事実が希望となり生きていくことが出来る。
自信がない
自分には価値がない
と信じ、実際に行動は何も出来ていない、という人は
自分が逃げていることは何なのかを見つめ直してみてほしい。
何を恐れているのか、率直にあぶり出してみてほしい。
「どう行動したらよいかわからない」
「やるべきことはわかっているけど実行できない。実行できない理由がわからない」
という方は、気軽にご相談ください。
