「与えよ、さらば与えられん」について考える
開業して8カ月が経ち、カウンセリングを受けたお客様から、ご家族やご親戚、ご友人をご紹介頂くことが増えました。
ありがたいことです。
お客様自身が問題を解決する力がつき、視野が広がってくると
「精神が不安定な家族を助けたい」と思い、「カウンセリングを受けてみない?」とお客様自身が説得をしたり
「まずは一緒に行って話だけでも聞いてみようよ」と働きかける事があります。
カウンセリング当初はエネルギーが枯渇して自分の事で精一杯だったお客様に
エネルギーが溜まり、他者へ目を向けたり他者へエネルギーを与える余裕が出てきた証拠です。
視野が広がってくるため、当初の悩みとはまた別の悩みが浮上してくることもよくあります。
あるお客様に「与えたら、返ってきますよ」とお話したことがあります。
後日、そのお客様から
「ディズニーランドで、アトラクションに乗っている方に試しに手を振ってみたら、振り返してくれたのです。先生のあの言葉の意味を実感しました。」
と報告してくださいました。
手を振ったら手を振り返してもらえる
笑顔で挨拶したら明るく挨拶が返ってくる
当たり前のことですが、返ってこない場合もあるかもしれません。
しかし与えなければ返ってくることはありません。
こちらからは一切与えず、一方的に享受しているだけでは
相手からも与えられなくなるものです。
また、マイナスのやりとりを与えた場合も同じく
マイナスのやりとりが返ってきます。
頭ごなしに怒ると相手も嫌な顔をして、ますますいう事を聞かなくなる
束縛しようとすると相手の気持ちが離れる
配偶者や交際相手を繋ぎとめておきたいので浮気を疑いスマホを盗み見る、証拠があってもなくても嫌悪感に陥る
このようなやり取りはマイナスのエネルギーの交換です。
「嫌われるのが怖い」
「他人からどう思われるかばかり気になる」
「自分なんかと話してもつまらないと思うから話しかけられない」
「人との関わり方が分からない」
対人関係に不安や恐怖が強い方は、
適切な関わり方を知らないために失敗を繰り返したり、トラウマ体験などから
エネルギー(心の栄養)の供給システムが未熟なだけなのです。
笑顔でおはようとあいさつを交わす
「いつもありがとう」と労いあう
シンプルですが、こんな些細なやり取りから得られる栄養は良質です。
関わり方を知らない方の多くは「良質なエネルギー供給システム」から築いていかなければなりません。
なぜかいつも孤立する
なぜか人から嫌われることが多い
なぜか衝突ばかり繰り返す
なぜか同じような対人トラブルが起き、転職を繰り返す
心当たりのある方は、
自分なら受け入れてもらえるという安心感の元に
「与えると返ってくる感覚」
「与えられたから返す感覚」
を体感的に知らないだけなのです。
「変わりたい」
「今の状況をなんとか解決したい」
このような気持ちが少しでもある方は、来年は新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
2023年12月24日 08:38