カサンドラ症候群とは?症状や原因について
カサンドラ症候群とは、主に配偶者、家族、パートナーが発達障害で意思疎通が難しく情緒的な繋がりが無いことから慢性的な疲労感、孤独感、怒りなどを持つ症状に対しての名前です。
正式な診断名ではありませんが、鬱を併発することが多い症状です。
配偶者が発達障害の場合、発達障害と定型発達(発達障害ではない人)の違いをお互いに知り
妥協点を探りながら落とし込んで行き、自己理解と他者理解を深める事が治療の主軸となります。
どうしても、カサンドラ当事者が妥協したり譲歩したりする場面が多くなるため
カウンセリングの過程は平坦ではありません。
基本的には他人を変えることは出来ないため
自分を変えることに専念してもらうことになります。
自分を変えるというと「カサンドラ当事者が結局は我慢しないとならないのか」と思われる方もいるかもしれませんが
配偶者の特性や捉え方を理解し、我慢ではなくて欲求がそもそも高くならないよう
配偶者以外の所で自分の機嫌を取る工夫が必要なのです。
それは、足が不自由な方に足が健全な方が歩調を合わせてあげる事に似ています。
発達障害側の方も「合わせてもらうのが当然」と開き直るのではなくて
最初は形上の真似からでもいいので、相手が心地よくいられるような会話、態度を取るよう
心掛けることは必要です。
そのために、互いの「自己理解、他者理解をしよう」という姿勢が必須となります。
カサンドラ症候群の治療は難しいのですが、柔軟な心を育む事で発達障害以外の他者に対しての接し方、
自己と他者への捉え方まで変わる事が多く
家族以外の所(ママ友、子どもの学校関係、職場)でも人と話すのが怖くなくなったという方が多く居ました。
2023年09月15日 14:46