カウンセリング実例
プロフィールページにある「お客様の声」にご感想をお寄せ頂いたお客様の一人は現在もカウンセリングを継続中です。
最近の変化について、ご本人自身も驚いているご様子でしたので実例として取り上げたいと思います。
クライエントは４０代男性。
相談当初の悩み事：自分はアスペルガーではないか？と疑っている。社内、家族と衝突を繰り返し「自分が正しい」という考えで攻撃的になってしまう。
最近の変化：イライラしなくなった。ある電話サポート窓口に電話を掛けたが一時間半繋がらず、受話器を耳に当てたまま待っていた。
過去の自分なら絶対に怒りを感じていたのだが、全くイライラしなくて自分でも驚いた。
味噌汁をこぼしてしまった際に、以前なら「あー！もう！」とイラつきながら掃除していたが、今回はイライラもせずとりあえず掃除した。
エレベーターで一緒に搭乗した年配女性が「今日もあったかいねぇ」と話しかけてきた。以前なら「話しかけるな」というオーラを放ちながら適当に受け流していたが、
「そうですね。花粉もすごいですねぇ」と、返事をし、雑談を楽しんだ。
ここ最近、初めて自分が「人間らしい」と感じる。人間と人間の交流、人間の奥深さというものを初めて知った。
以前の自分とは全く違うので、仕事に対しての闘争心のようなものが無くなり「大丈夫か？」「自分は死んだのだ」と感じる。
しかし、前の自分には戻りたいとは思わない。
私の感想（お客様へのメッセージ）：カウンセリングを開始して約半年。お客様は初回「どれくらいで変わりますか？」と帰り際に私に質問し
「症状にもよりますが、３か月目くらいから変化を感じ始め、一年～一年半で卒業する方が多いです」と答えると
「一年後くらいには自分も変わってるんですね・・・」と、一言、呟きました。
確かその言葉の後に「楽しみにしています」と、期待と、不安の入り混じった表情でお話ししてくれたと記憶しています。
カウンセリング開始当初は、攻撃的な自分、自分が絶対正しいという価値観を変えることが出来るのか・・・と何度も不安を漏らしていましたが
それでもチャレンジする事を決して諦めず、いつも真剣な眼差しで、素直に、私の話を聞いてくださいましたね。
そして、カウンセリングから半年。努力が実を結び始めました。
撒いた種に水をやり、新芽が出てきた感覚でしょうか。この感覚はなんだろう、この穏やかさは何だろう…と戸惑っておられるでしょうか。
人間 対 人間とは、命と命、魂と魂、感情と感情で繋がり、響き合うものなのだと知り、お客様は「人間の奥深さ」という言葉で表現してくれました。
カウンセリング当初は「別に、人とそこまで深く関わりたいとは思っていない。人間関係の問題が解決すればそれでよい」という旨の事をお話していましたが
目標を遥かに越える変容ぶりに、私も驚いていますし、嬉しく思っております。
どうせなら、人の温かさを知ってほしかったのです。
助走がついたお客様が、この先どんな風に変化していくのか、もう少しサポートさせて頂きます。
