防衛のない関係
対人関係の中では実は「崩壊」と「修復」が何度も起きる、と考えられています。カウンセリングに来るお客さまのほとんどが「崩壊」は多く経験しているのに
「修復」の経験は少ない方がとても多いです。
しかし、子ども時代に経験した崩壊のダメージがあまりにも強烈すぎてトラウマ化した場合は無理もありません。
心を守るためにあらゆる盾や武器を使い続けてきたために、
「素」の状態で健全な対人関係を築くことに慣れていないのです。
その為、大人になってからも人との距離感がつかめず、
近づくと怖くなって関係をブチっと断ち切ってしまう、という防衛を取る方が多くいます。
右か左か
0か100か
このような対人スタイルが出来上がると、
弱い刺激(弱いと感じる愛情)を持続的に受け取り、動き続けることが難しくなります。
私もこのような対人スタイルを長年取ってきたので、
本当に信頼できる人と、適切な距離感で長期間に渡って対人関係を築くことの難しさは知っています。
これまで盾と武器、鎧で自分を覆い隠して生きてきた人にとって
目指すのは「防衛のない対人関係」です。
誰彼構わずではなく、特定の一人でいいのです。
特定の一人と、防衛のない関係を経験し始めて「自分らしさ」を感じることが出来ます。
防衛がないということは、傷つくリスクもそれなりに高いのですが
それでも素になったときの身軽さや、人の温かさを知った時、人は等身大の自分で生きていくために成長していきます。
「生きている」ということは、痛みを感じます。
悩み苦しみ、不安にもなります。
人を信頼し、愛するということは痛みを知る過程です。
傷つきすぎた心にとって痛みはあまりにも強烈で
防衛を続けていけばいくほど心は無垢で傷つきやすいまま
身体だけが年齢を重ねていくことになります。
痛みを恐れてあらゆることから「回避」し続けるということは
良い出会いからも回避してしまうことになります。
人が怖い、人は私を傷つける!と信じていると
攻撃的になったり
防衛が強すぎて人を避ける行動が増え、
周りの人が離れていったり、攻撃してくる確率も上がります。
結果的に「やっぱり人は信用できないんだ」と、その信念を強化してしまうという
悪循環に陥るのです。
カウンセリングはその悪循環を断ち切る場所です。
人生は思い通りにならないことばかりで苦しいものかもしれませんが
そこをくぐり抜けた者だけに見える世界があります。
そんな世界があるということを知ってもらいたい、という一心で私はカウンセラーになりました。
人間が怖い
人間が嫌い
そんな気持ちのままで良いので
「今が苦しい」という方は私とお話に来て下さい。
鎧も武器も必要ない、そんな自分になれたら・・・
あなたの人生はどう変わるでしょうか?
このままのスタイルで生きていったら・・・
5年後、10年後の自分の姿をぜひイメージしてみてくださいね。
2024年03月16日 14:50