子どもにとっての「安全基地」
安全基地という言葉は、子どもの発達や愛着形成に関しての心理学用語です。親が、子どもの安全基地として機能すること、これが「愛着形成」なのです。
安全基地とはネガティブな感情(怒り、恐怖、不安、悲しみ)を感じた時に
慰め、ネガティブな感情を取り除いてくれる場所です。
その体験をして人の「安心感」という感覚が育ちます。
ところが、話を聞いてくれない親、泣くと叱る親、子が親に怒りを表出すると罰する親、
悪さをしたわけでもないのに理不尽に説教ばかりする親
親の思うように子どもを操作する親など…
安全基地が作られないまま危険な環境で過ごし続けた子どもは
人に対して「基本的信頼感」が育たず、自分自身に対しても「自分はだめな人間だ」など卑下したり
親に復讐するようになる子もいます。
私のカウンセリングを受ける成人のお客様は、子どもの頃に安全基地での安心感を体験せずに育った方が多いです。
人それぞれ心の中は違っており複雑ですが、よくある共通点は
他者への不信感と、自分への不信感、でも認められたいという欲求で葛藤していることです。
これらを解決するには、まずは丁寧に心の中を見渡す必要があります。
こちらのブログを見て下さっている方の中には、
自身が親の立場で読む方、
子どもの立場で読む方、
両方の立場で読む方がおられると思います。
なぜ自分自身を信じることが出来ないのか
なぜ自分自身に価値があると思えないのか
なぜ他人が怖いのか
安心感という感覚を知らずに育ったのでどうすれば安心できるのかわからないという方
現在抱えている様々な問題の陰に「愛着」の問題が潜んでいるかもしれません。
当カウンセリングルームでは、成育歴から丁寧にお聞きしていきます。
悩み続けてトンネルから抜け出せないという方は気軽にご相談下さい。
2023年11月14日 13:45