職場の人間関係/何度転職しても似たような悩みを抱える原因は?
私達の悩みのほとんどは人間関係によるものだと言われています。職場での悩みについて振り返ってみると、業績や仕事の苦手さなど
一見、対人が関係ないと思える悩みでも
人からの評価や顔色伺いなど、どこかに人が関わっていると気づくかもしれません。
仕事上の悩みを抱える→解決しない(出来ない)まま退職→似たようなパターンの悩みを抱える→退職
このようなサイクルを繰り返していると自己肯定感も下がっていき、転職活動についても悲観的になりがちです。
なぜ、このように同じような問題を抱えるのでしょうか。
様々な要因が考えられますが、ひとつは「捉え方(認知)の偏りが変わっていないから」だと言えます。
捉え方が変わっていないという事は「行動パターン」も変わっていないので
同じような捉え方をし、同じような感情を持ち、同じような行動を取るのです。
出来事に対しての認知と行動について例を挙げてみましょう。
上司の指示が言葉足らずで、勘違いから仕事上のミスをする。
そのことを上司から咎められた。
という出来事(A)があり
上司があんな言い方するから勘違いしただけなのに・・・(怒り)
自分はやっぱり仕事もろくに出来ない人間なんだ・・・(虚しさ、抑うつ)
誰も自分の事を理解してくれないし、人は信用できない・・・(孤独、不信感)
やっぱりこの仕事も自分には向いていないんだ・・・(不安)
このような捉え方・感情(B)を持ちます。
すると、
不服だが言葉を飲み込んで怒りと抑うつを抱えたまま仕事をする。
または、不機嫌な態度を周囲に見せたり、
ひたすら自己を攻撃したり心の中で上司を責め続けたりする。
という行動(C)を取る。
(A)→(B)→(C)という流れの中で、変容が可能なのは認知(B)と、その後に続く行動(C)です。
認知行動療法は、BとCに働きかける心理療法なので、
認知に偏りがあり対人関係を築くことが苦手という方には効果が期待できます。
どのように認知を変容させていくのか、具体的な方法についてはまたの機会に書こうと思います。
2023年09月28日 21:08