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吃音(どもり)について知ってほしいこと

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吃音(きつおん)を皆さんご存知でしょうか。

所謂「どもり」と呼ばれるものです。

私が幼い頃、仲の良い友人が吃音で(当時は吃音という言葉すら知りませんでしたが)、私も吃音になった時期がありました。

吃音には主に三つの症状があります。
・最初の一文字目が出てこない「難発(なんぱつ)」
・「わわわわ、わたしは・・・」このように同じ音を繰り返してしまう「連発(れんぱつ)」
・「わーーーたしは」と音が伸びてしまう「伸発(しんぱつ)」

吃音についての知識をほとんど持っていなかった私は、
吃音にまつわる悩みを主訴にいらしたクライエントと接した事をきっかけに
吃音について学び始めました。

その中で感じた事は「吃音についての知識があまりにも認知されていないこと」でした。
学校の音読やグループ発表など吃音が出る場面にて「なんでしゃべらないの?」「ふざけてるの?」と質問されたり
真似されたり、笑われたりする経験があると、傷つき、話す意欲が削がれます。
当事者が吃音を「問題だ」と感じる背景には、周囲の無理解があるのです。

吃音は発話障害であり、コミュニケーションに支障をきたすこともありますが
ふざけているわけでも、わざとやっているわけでもなく「そうなってしまう」ものなのです。
吃音があるというだけで、中身は同じ人間なのに
「何も考えていない」と誤解されて、発言の機会を奪われることもあるのです。

吃音者は日本に約120万人(100人に1人)いると言われ、決して珍しい症状ではありません。
吃音があるという理由で夢、職業を諦める方もいます。

吃音者が周りにいる場合、「ゆっくりでいいよ」「私が変わりにしゃべるよ」という支援はふさわしくありません。
待ってあげる、吃音が出てもバカにしたり笑ったりしない、という受容的な態度、肯定的な接し方、理解が必要なのです。

吃音についての正しい知識が広まるといいな、正しい知識を広める機会が持てたらよいなと考えています。
こちらのブログを拝見している方で「吃音についての正しい支援」をもっと広めたい、「我が子が吃音で、学校が正しい支援をしてくれない」
「生徒が吃音で、どのように支援、周りの生徒に啓蒙していけばよいのかわからない」という方はご相談下さい。

私も吃音についてはまだまだ知識不足ですが、啓蒙のために今後アクションしていけたらよいなと考えています。

※画像は、吃音当事者であり医師でもある菊池良和先生の著書です。
吃音について興味がある、吃音について知りたいという方は一読をおすすめします。
2023年09月02日 12:44