自分に価値がない/人生を終わらせたいと思っている方へ
「自分は無価値だ」「自分は生きる価値などない」
「自分なんか生まれて来なければ良かった」
「一刻も早く人生を終わりにしたい」
「自分は出来損ないだ」
「出来損ないの自分は周りに迷惑ばかりかけている」
このように頭の中で言葉が自動再生され、
それが「真実だ」と信じている方がいます。
自分で自分の価値を信じることが出来ない
自分の力を見つけることも、育てることも出来ない
そんな状態で生き続けていたら、当然のように対人関係や仕事でも苦悩しやすくなります。
では、なぜそのような思考になるのか
考えられる要因をいくつか挙げてみます。
・幼少期の環境
・発達障害の特性
・精神疾患によるもの
・トラウマ
・愛着障害
精神疾患で一時的にそのような状態になっている方もいますが、
ASDの特性由来の認知的なこだわりや
幼少期の親との関わりや環境、経験、その人の持っている気質などが複雑に絡み合い
「自分に価値があるとは思えないという状態で長年育ってきたので、価値を感じるということがどういうことなのか全く知らない」
そのような方に多く出会ってきました。
インターネットや自己啓発本などには
「あなたは生きているだけで価値がある」
「ここまで生きてきただけで偉い」
「自分を大切にしてください」
このような言葉が溢れ、自分を無価値だと信じている方も一度は目にしたことがあると思います。
しかし、ほとんどの方が「生きているだけで価値があるなんて思えない」と言います。
「自分を大切にするってなんですか?」
「自分を愛するってどういう感覚ですか?」
「周りに迷惑ばかりかけてきて、どこに価値などあるのですか?」
「親から殴られ、罵られ、虐げられてきた私は、価値がないからそのような目に遭うのです」
「親も、私が出来損ないだからがっかりしたんでしょう。当然です。」
「たくさんの本、動画を見ましたが、わけがわからなくなりました。自分は普通じゃないんです」
「頭で理解できても、心が追い付かないんです」
このように感じるのも無理はありません。
なぜなら人は、たった一人では「価値」を見いだせないからです。
価値を映してくれる誰かが居て、根拠を感じて、その人の言葉や感情を信じることが出来て
「嬉しい」「安心した」「わかってもらった」「癒された」そのような感情が伴わなければ
知識は単なる知識にしか過ぎないのです。
「命は平等」という言葉はよく聞きますが
世界は残酷なほど不平等です。
真面目に嘘をつかず、正直に生き、ズルをせず自分を責めている善人も居れば
平気で嘘をつき人を欺いて、搾取し、善人の皮を被った悪人もいるのが「この世」です。
私のところに相談に来る方々はほとんどが前者で、
真面目に責任感を持っているが故に自分を責めています。
価値がないと言っている自分をさらに責め、価値下げをし、
そのことを反すうしていることについて更に反すうをするのです。
上述したように、世の中には信じられないような悪事を働く、悪魔のような人間も存在します。
人を欺いて搾取し、誰かを死に追い詰めて笑っているような悪魔には
私ははっきりと「価値がない」と思っています。
いくら地位を築き上げようと、財産を得ようと、物理的に価値のあるものに囲まれているだけであって
本人に価値があるかどうかは別問題であり、そのような人間の心は豊かではないからです。
「自分には価値がないんだ」と信じている方の多くには、
心の中の荒れ果てた土壌には
実は多くの可能性が眠っていることに気づいていないだけかもしれません。
誰も耕してくれなかっただけで、耕し方を教わっていなかっただけで。
ちゃんと土壌を整えて種を撒いて水を与えたら、あなただけの花や作物が咲くかもしれないのに。
幼い頃、または大人になるまで何度も
「お前の土地には何も育たないんだな」
「お前の土地には何を植えても育たないね。」
「育たないのって、あなたに原因があるんじゃない?」
このように刷り込まれてきた方は
「きっとそうなんだろうな」と信じるしかなかっただけなのです。
その思い込みと、周りからの言葉が呪いのように
「育たない」という現実へと向かわせるのです。
そしてまた「やっぱり育たない」という信念を強化します。
「意味」や「価値」なんて、所詮人間が作ったものに過ぎません。
だからこそ、本来は周りを食い尽くす悪魔のような花を持った人間も
「自分はすごい」「自分は価値がある、自分こそ正義だ」といくらでも言えてしまうのです。
「なにもかもうまくいかない」「出来るはずがない」
「自分は無能だ」
そう信じればそうなっていく確率が上がるなら
逆もまた然り、なのです。
「自分にも、望んだ未来が来るかもしれない」
「今度こそ、抜け出したい」
「次はうまくいくかもしれない」
「私だって愛されたい!」
このような意志の力は、不可能を可能に変えるかもしれません。
自分の価値を信じることがどうしてもできないのなら、「価値」を作ればいいのです。
たった一度の人生です。
どん底まで落ちたのなら、一度とことんやってみる、というのもアリではないですか?
自分なりに必死に生きてきて
でもうまくいかなかった。
もういなくなりたい。
誰も種を植えてくれなかったし、きっとこの先も…。
でも、こんな人生もういやだ!!
そう思ったのなら、人生を終わらせようと先急がずに
私と一緒に種を植えてみませんか?
一緒に育ててみませんか?
2025年01月07日 23:22