子離れ出来ない親(毒親)について②
間が空いてしまいましたが、前回の記事の続きです。子離れとは、「子どもを一人の人間として尊重する事」「子どもの意志を尊重すること」と書きました。
混同されやすいのですが、幼い子どもの意志を尊重するのは「放任主義」でも「子どもの要求に全て応えること」でもありません。
親として、子どもの安心できる場所であり続ける事。
「意志を尊重してもらえる」
「話を聞いてもらえる」
「気持ちを理解してくれる」
「苦しい時、慰めてくれる」
これが子どもの安心感、信頼感を育てます。
逆に言えば、子どもが泣いていると「泣かないの!」「うるさい!」と叱ったり
感情が混乱した時に一緒になって親まで混乱しては、子どもの安心感は育たないということです。
子どもへの接し方が不安定で、感情的になったり衝動的になったり、
子どもから責められていると感じたりする親自身も
愛着形成が不安定な場合が多いのです。
その為、愛着障害の症状が出ているのが子どもの場合、親のケアも同時に行わなければなりません。
カウンセリング対象が成人の愛着障害の場合、私生活で親の影響が絡むことが多いため、治るまでに時間がかかることもあります。
親であっても人間で、痛みも苦しみも持つ未熟な存在です。
親自身がアダルトチルドレン、愛着障害の場合、親自身も相当な苦しみの中で子育てをしていると思われます。
だからといって「子どもを怒鳴りつけてもよい」「子どもを叩くのは仕方ない」と、努力を放棄してよい理由にはなりません。
子育てで躓いている、苦しくて仕方ない、今すぐ母親を辞めたいと思うまで追い詰められているお母さん方は
「カウンセリングを受けてもなんの解決にもならないでしょ」と諦めず、一度お話に来て下さい。
遠方の方は、私のカウンセリングルームでなくとも最寄りで「愛着」について詳しいカウンセリングルームを尋ねてみてはいかがでしょうか。
2023年08月19日 11:13