杜の都カウンセリング&セラピィ 紅葉(もみじ)|仙台の心理カウンセリング|アダルトチルドレン、不安障害、強迫性障害、夫婦修復など

仙台の心理カウンセリング【紅葉】は、根本的な性格修正・認知修正を重視し、アダルトチルドレンのカウンセリングに特化しています。

騙されやすい・不安になりやすい時の対処法

根拠も無い事実をすぐに鵜呑みにしてしまい、不安になりやすい方は
自分軸が無く、他者軸で考える傾向があります。

「あの人がこう言っていたから」
「こんな噂を聞いたから」
「こんな書き込みを見たから」

事実のほんの少しの断片を切り取り人は都合の良いように意味づけするものだ、ということを意識しないと
客観性の欠けた判断をしがちになります。
つまり、騙されやすく、不安になりやすいという事でもあります。

ネガティブな情報に騙されないために、簡単に鵜呑みにしないためには次のように分析してみましょう。

1.具体的であるか(いつ、どこで、誰と、どんな事が起きたのか)
2.文脈に一貫性があるか
3.過度な一般化が行われていないか(ひとつのミスで「あいつはなんの仕事も出来ないダメなやつだ!」など)
4.根拠となる事実は、客観的に見て本当に「事実」と言えるのか?
5.相手の不安を煽るような心理操作がないか?
6.目的が、相手が得するようなものになっていないか
7.語っている内容が、しっかりと現実に結び付いているか?

このように、内容を掘り下げてみてください。

例えば・・・「あいつは〇〇依存症だ!」「あいつは頭がおかしい!」「あいつは育児放棄している!」という噂を耳にしたとしましょう。

1.依存症とは、生活に支障が出るレベルの疾患です。借金をしてしまう、自己破産、仕事もままならないほどに辞められない、など。
2.頭がおかしいというのは具体的になにを差しているのか?具体的にどんな事実があり、それを証明することは出来るのか。
3.育児放棄のレベルを一緒くたに要約した語りであり、詳細ではない。時折親に預けて、月一回ほど飲み会に行く、という程度で「育児放棄だ!」と指摘しているなら
それを「過度の一般化」と言います。

芸能人の誹謗中傷、いわれのない事実、事実があったとしても断片的にとりあげさも犯罪者のように仕立てあげる。
そして、芸能人が自殺にまで追い込まれるというのは、あってはならないことです。
それを真に受けてしまう当人にも問題点はあるのかもしれませんが、社会で生きていく以上人の好奇の目にさらされることは恐ろしいことです。
「なぜ加害者はそんな事をするのだろう」「なぜ自分がこんな目に」と答えのない自問自答を被害者は続けます。
一方的な誹謗中傷、デマ、一部事実のでっちあげなどは、書いている当人が客観性のない人物だという事を念頭に置き、
判断はあくまでも自分で行いましょう。
顔が見えないからといって決して加害者側に回らぬよう、心当たりのある方は注意しましょう。

また、ある人は幻想のような実態のないものを「実態がある」かのように見せかけ、人を欺き注目を引くという手法を取る詐欺師も存在しています。

例えば・・・
「今買わない(契約しないと)と大変なことになりますよ」
「これが契約できるのは今だけなので、〇〇円損しますよ!」
「予約がいつもいっぱいの当社は良い会社ですが、即予約を取れるA社は質の悪い会社です」
などです。

人は「損したくない」という心理を持つ為、上記のような文言で簡単に騙されてしまうのです。
「期間限定!」に惹かれるのも同じ原理です。

唐突ですが、子供用品店の「西松屋」の経営戦略をご存知でしょうか。
「あえてガラガラの状態を作る」というのが、お客様がゆっくり買い物が出来るようにという戦略なのです。
店が混みだしてきたらまた店舗を増やし、お客様を分散させる、という手法を取って成功してきたのが西松屋です。
つまり場合によっては「ガラガラだから質が悪い」というわけではないということです。

当カウンセリングルームも、西松屋のように「お客様には一回ずつ予約を入れてもらう」という手法を取り
あえて余白を空けるようにしています。
・急な状況で「今すぐ駆け込みたい」というお客様を受け入れることが出来る
・継続のお客様も、候補日が沢山あり都合がつきやすい
・私も、子どもの行事などプライベートの用事に対応しやすい
このようなメリットがあるからです。
そして何より、余裕を持って働く事で私は勉強へ時間を費やすことも出来、それをお客様に還元することも出来ます。
周り巡って、子ども達も私との時間が増え、笑顔が増えます。子どもたちも満たされ、人にやさしくすることが出来るかもしれません。
このように、私は私のスタイルで、求めるものが実現しているので問題になっていないというだけなのです。
私の働き方を一方的に非難し、批判をあげつらう人がいれば、それが事実のように周囲には映るかもしれませんが
見る面によってメリットもデメリットもあるということを忘れてはなりません。


人は情報によって容易に心を揺さぶられるものです。
不安になりやすい、すぐに信じてしまい騙されやすいという方は客観性を養う練習をしましょう。

情報過多のこの時代、より、自身で選択する力が必要とされているのだと思います。
2023年10月18日 12:35