杜の都カウンセリング&セラピィ 紅葉(もみじ)|仙台の心理カウンセリング|アダルトチルドレン、不安障害、強迫性障害、夫婦修復など

仙台の心理カウンセリング【紅葉】は、根本的な性格修正・認知修正を重視し、アダルトチルドレンのカウンセリングに特化しています。

安全基地とは/対人関係の「安心感」とは何なのか

愛着障害とは「特定の人との愛着が十分に形成されなかった為に生じる様々な症状」です。

特定の人との愛着というのは、安全基地、安心基地、探査基地を築く中で出来ていくものです。

安全基地とは、怒り、悲しみ、不安などのネガティブな感情を減らし、慰めてくれる場所。
安心基地とは、嬉しい、喜び、わくわくなどを分かち合い、ポジティブな感情を更に大きくしたり、育ててくれる場所。
探査基地とは、そこを拠点として外界に探査して戻り、報告、確認する場所。

これら3つの基地は、愛着障害の第一人者であり多くの「生の現場」で愛着障害支援をされてきた米澤好史先生の理論です。
(現在私は、米澤先生から定期的にSVを受けています)※SV=スーパーバイズ

これら愛着障害の理論を成人にも当てはめることが出来ます。

夫婦関係、恋人関係、友人関係において、互いが3つの基地の役割を果たすとしたら、
「安心感」とは「ネガティブな事を話せば慰め、励ましてくれ、ポジティブな感情になった時はそれを分かち合いもっと嬉しくなる。だから日々の生活が頑張れる」という感覚であると言えます。
もうひとつ重要なポイントは「いつも同じ反応をしてくれると信じられること」です。

気分屋で、機嫌のよい時は優しく、機嫌の悪い時は冷たく攻撃的など、
同じ出来事を報告してもその時々で反応がコロコロ変わると「どんな反応をするのか」という予想がつかなくなり
期待しないでおこうという心理が働きます。
心が離れていく、というのは愛着形成を諦める、という現象であるとも言えます。

成人同士の関わり合いも、親から子への関わり合いも、会話をお聞きしていると
相手が望ましくない行動をした際に、頭ごなしに叱ったりダメ出ししたり、否定や拒絶を行っている方がとても多いです。

例えば、悲しくて泣いている時に「泣くな」「泣き止みなさい」というのは「泣く」という行動への否定です。
しかし、泣いている側は「不安で泣いている」「悲しくて泣いている」かもしれず、「不安」「悲しみ」などの感情面への否定と捉えます。
「気持ちをわかってくれなかった」と感じるはずです。

このようなお互いのズレが大きくなると、関係性が破綻していったり、愛着がうまく築けない状態になります。

対人関係を築くのが苦手、という方は「安心感」を体感的に知りません。
経験の中で身につけていくしかないのですが、すでに愛着形成不全に陥っている方が
自然に身につけるのは困難である場合が多く、カウンセリングを受けることが近道になるでしょう。
 
2023年11月24日 13:58