子どもを叩いてしまうという悩み①
子どもを叩いてしまう子どもを感情的に怒鳴りつけてしまう
毎日のように繰り返し「自分はダメな母親だ」「死にたい」「母親なんて辞めてしまいたい」
と悩む方は、実際かなりの数が居ると思います。
しかし、カウンセリングを受け根本的に解決しようと動く方はごく僅かです。
そこには様々な原因があります。
ひとつは、子どもを叩いてしまうという母親自身も愛着の問題を抱えており対人関係や感情コントロールが不安定ということです。
感情のコントロールが難しいということは、客観的に物事を考える事が出来ず
その場しのぎの対処法だけを繰り返す傾向があるということ。
愛着が不安定ということは、依存しやすい相手(配偶者)や共依存に陥る相手を選んでいる確率も高くなります。
つまり、育児がワンオペになりやすく、物理面ではなく精神面のサポートが得られずらい環境にいる可能性があります。
すると、相談相手がいない孤独な状況に陥ることになります。
母親自身が愛着の問題を抱えているということは、母親とその母親との親子関係も不安定であったり
親が侵略的である場合が多く、カウンセリングで適切なサポートを受ければ改善するという情報が得られない、
そのような情報までたどり着きづらい(あっても気づかない)可能性もあります。
「辛いから、とりあえず心療内科に行ってみた」
という方は多いと感じますが、薬を出されるのみで解決には至っていないと訴える方が大半です。
このような方々の悩みをインターネット上で目にする事がありますが
「カウンセリングなんか受けても意味ないと思う。」
「病院のカウンセラーと合わない」
「病院のカウンセリングを受けてみたけど何も変わらなかった」
と不満を持つ方も多いようです。
私も病院のカウンセリングを受けた事がありますが
積極的な介入は無く、カウンセリングの基本を守っているカウンセラーの方が多いなぁという印象でした。
(カウンセリングの基本というのは、傾聴が基本で指示も助言も基本的には行わない来談者中心療法)
病院のカウンセリングであれば保険も適用になり費用的には安く済むのですが、解決に至らなければ「カウンセリングなんか受けても意味がないんだ」という考えを強化し兼ねません。
経済的な理由で私のような個人のカウンセリングには行けない、二の足を踏んでしまうと言う方もおられると思います。
そして一番の問題だと思うのは、叩く、怒鳴ってしまう母親自身が「解決する事を諦めてしまっている事」です。
不登校児童に当てはめて考えて頂くと分かりやすいのですが
「学校に行かなきゃいけないと頭ではわかっているけど、どうせ自分には無理だ」
「このままじゃダメだとは思うけど、どうしていいかわからない」
このように考えているうちはまだ、「何かのきっかけやチャンスさえあれば変わる可能性はある」と思います。
しかし「学校に行く必要性を感じない」「めんどくさい」「どうでもいいや」
このように諦め、無気力の段階までいってしまうと、やる気を起こさせるのは至難の業です。
カウンセリングでは「動機」が重要になります。
動機によって、カウンセリングがうまく進んだり、逆に二の足を踏み続けることにもなるのです。
続く
2023年09月11日 21:14